持つ人と、持たない人がいる、7つの星
算命学には、誰もが生まれながらに持つ「六種天中殺」とは別に、命式によって持つ人と持たない人がいる「宿命天中殺」という、もう一段専門的な天中殺があります。
①〜⑦の7種類があり、複数を併せ持つ方もいれば、ひとつも持たない方もいます。ここでは、それぞれがどんな構造を持つ星なのか、要点だけを短くまとめました。
本来、人は親やきょうだいの力を自然に借りて生きるもの。ですが生年天中殺の方は、身内の力を借りるのに人一倍の努力を要する星を持っています。だからこそ、早い段階で実家を離れ、独り立ちして生きていく力が自然と育っていく——頼れないのではなく、頼らずに生きる力が、もとから備わっているということです。
本来、人は周囲の空気や時代の流れに自然となじんでいくもの。ですが生月天中殺の方は、社会や家系になじむのに人一倍の違和感を抱える星を持っています。だからこそ、人と違う生き方をすると覚悟を決めた瞬間から、力が発揮されていきます——なじめないのではなく、人と違う道を選べる力が、もとから備わっているということです。
生日天中殺の方は、両親から見て理解しにくい構造を持って生まれる星です。特別なことをしているわけではなくても、「変わっている」と言われやすいのも、この天中殺の特徴のひとつ。祖父母や親族など、両親以外の人のもとで育つことで、生まれ持ったエネルギーがスムーズに発揮されやすくなります——育つ環境を変えることが、力に変わっていくということです。
日座・日居天中殺の方は、日干支そのものが天中殺という、宿命天中殺の中でも特に純粋な形の星を持っています。日干支に「甲戌」「乙亥」を持つ方が日座、「甲辰」「乙巳」を持つ方が日居にあたります。物事を完成させきらないところに、この星ならではの美しさが宿るタイプ。家庭や結婚のあり方も、世の中の型にはめず、自分たちに合った形を選べることが強みです——型にはまらないことが、そのまま魅力になるということです。
互換中殺の方は、生年天中殺と生日天中殺を併せ持つ、二重の構造を持つ星です。親との間で、思考や人生観が深いところまで噛み合わないと感じやすいタイプ。親やきょうだいの力を借りず、自分一代で新しい家系を築き上げていくエネルギーの持ち主で、後天的に巡ってくる運命天中殺にはさほど影響されません。生涯、受け身の姿勢を保つことで、波乱を避けて生きていくことも可能です。
宿命二中殺の方は、一つの命式の中に生年天中殺と生月天中殺の両方を併せ持つ星です。親からも、社会や家系からも、自然な支えを受けにくい構造を二重に持つため、自分の力を頼りに生きていくことになります。古来より、この天中殺は精神世界や僧侶など、心の世界に生きる人に多いと言い伝えられてきました——支えがない分、自分自身の内側にある力で生きていく人、ということです。
全中殺は、宿命二中殺(生年天中殺と生月天中殺)に加えて、日座天中殺(日干支が「甲戌」「乙亥」)も併せ持つ、宿命天中殺の中で最も重なりの強い星です。完全に受動的な生き方をするか、あるいは完全にひとりで生きるか——どちらか一方に振り切ることが、この星にとっては宿命的に自然な形。参禅の行のような、内側に深く向き合う世界とも相性がよいタイプです。